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読んだものとか、学んだこととか

UX JAM Online #3に参加してみた

UXに関してゆるく語るイベントである、UX JAM Online#3に参加してみました。

母体である、UX MILKの開催するオフラインイベントは、 いつも人気でなかなか当たらないことが多かったので、参加枠のとても多いUX JAM Onlineへ参加してみました。

当日ライブ配信されていた録画映像はこちら


UX JAM Online #03

大変親切なことに、ライブ中に出ていた質問や、当日の登壇者の方々へのリンクは、 上記Youtubeの説明欄に記載されているので、そちらをご参照ください。

個人的に刺さったLTは、以下の3つ

  • 組織がユーザの解像度を上げるための3つの実践
  • UXプロジェクトでWowってなる瞬間
  • "トップページ"のUXを考える

組織がユーザの解像度を上げるための3つの実践

プロダクトやサービスの企画を考える人と、それ以外の組織、例えばステークホルダーや開発者は、直接ユーザと関わる機会の絶対量が格段に違います。

これは、ユーザの理解に大きく関わってきます。
そのため、(意図しない)思い込みや、一般的なイメージから、ユーザ像がズレてしまい、 UX設計や機能の作り込み、UIデザインの要件もズレてしまいます。
そのズレをなくすためにどうしたらよいか?に取り組んだのがこちらのLT。
実際には、ユーザを理解するために行うワーク(インタビューやワークショップ)に、
関係する人たちを巻き込んでいき、ユーザ理解を揃えていく、というお話でした。

中でも良かったのは、「スモールステップで進めている点」と、「無理強いをしない点」です。 これまであまりUXに携わったことのない人に、ワークショップに急に入ってくれと言われても、 重要性がわからなかったり、既存業務があったりで、優先順位を上げてはくれません。

そのため、PUSH型のアプローチで、情報発信を行い、 興味を持ったらその人達を徐々に巻き込む、というアプローチは、 どんな組織においても使えるテクニックだと感じました。

UXプロジェクトでWowってなる瞬間

このLTが刺さったのは、 UXDプロジェクトのUXが悪い という、一文です。(UXD=UXデザイン)

そもそも、最近(といってももう結構経ちますが)UXという言葉が認知され始め、 まだまだレイトマジョリティな大企業の人たちは、UXという言葉を正しく認知されているわけではありません。

そのため、UXDプロジェクトや、プロジェクト中にUXDを行う、といったケースでは、 そのプロジェクトを始めるところから、予期的UXと呼ばれる、UXを適切に設計すると、 どういう価値があって、どんな嬉しいことがあるんだろうか、というところから始めるべきです。

LTの中では、「感動の瞬間」というふうに表現してますが、 これをステークホルダーに体験してもらうことは、すごい重要だと、共感できました。

私の一例ですが、
ユーザリサーチに少しでも入ってもらい、 ユーザからのフィードバックや実際の値を説明することで、自分の感覚との乖離を知ってもらう。
といった取り組みは、効果が高いかと思います。

"トップページ"のUXを考える

サービスごとに、UXは異なるが、どんなふうにトップページをデザインしたらよいか?を教えてくれるLTでした。

ちょうど、新規事業に携わることが多く、 最近はマーケティング(ここでいうマーケティングは、如何にページの直帰率を下げるか、利用頻度を上げるか、という意味です)、 に携わる機会をいただくことも多いので、トップページにどんな情報を盛り込むかな?といったことを考えることが多いので、 とても参考になったLTです。

考え方は、 * トップページにどんなシチュエーションで訪れるか、どんな気持ちで訪れるのか、仮説を立てる * そのとき、どんなトップページであれば、その気持ちをポジティブ(より使いたくなる、離脱しなくなる状態)にできるか、を考える という流れでした。

至極当たり前かもしれませんが、こういったデザインができていないアプリを見ることは多いです。

ごちゃごちゃした情報だらけのトップページや、ただコンセプトだけを並べたトップページなど、 なにを意図しているのか理解できないことがあると、それだけでサービス利用をやめてしまうことはよくある話かと思います。

まとめ

UXについて学んだあとも、意識しないと忘れてしまうことは多いので、 こういったLTを聞いて、改めて重要性を再認識することはとても大事なことだと思った回でした。

コロナが続くと、オンラインの勉強会が多くなると思いますが、参加しやすいので、どんどん参加していこうと思いました。 (コミュニケーションも無理に取らなくても良いので、ハードルもとても低いです。笑)

また、UX JAM Onlineは、オンラインでもとても音声品質が良かったり、 質問がMiroでリアルタイムに誰でも質問しやすい空気があったりと、とてもユーザビリティの高い勉強会でした。
これも、運営のみなさまのご尽力かと思います。ありがとうございました。
また参加させていただきます。